日々の実話

リアル体験談

動物病院とは〜火葬車自宅に到着

「火葬車の準備はできてるのでいつでもいいって」



イヤだーーーーーーーーっ

愛猫を抱きしめる


でも でも体辛いよね

早く病気の体からでたいよね


愛猫を抱きしめ外へ


火葬車の火葬台が目に入った


現実を突きつけられる

本当にここに寝かせてしまったら‥

愛猫を抱きしめる手に力が入る


喪服姿のペット葬儀の方

家族が火葬台の前で待ってる


もう一度家族で

本当に最後  愛猫の体を各々抱きしめ

息子が火葬台へと向かう


「待って」

私は叫んだ


息子に抱きかかえられている愛猫を再び

自分の腕の中に抱き寄せ


ありがとう ありがとう

ごめんね早く気づいてあげられなくて

ごめんね

愛してるよ 大好きだよ 

本当にごめんね


だめだ

もう覚悟を決めなくては‥‥


振り向けば火葬台

一歩一歩あゆみ 


そっと寝かす

涙が止まらない

動物病院とは〜火葬当日

火葬当日〜


火葬車が自宅に来るまであと数時間‥

花を準備 虹の橋へ持って行くもの

愛猫が淋しくないように‥


猫は9回転生を繰り返すと聞いた

愛猫が果たして何度目の輪廻転生なのかわからない

繰り返してきた転生の感謝と残りの転生を美しく羽ばたけるよう願いを込めて


9羽のツルを折る💐💐💐💐💐💐💐💐💐


家族でいつも使用しているヘアオイルを少量体につけ  男前だから身だしなみ整えてこれで虹の橋で出会ったお友達にもモテモテだぞ


それから

再びこの家に戻ることができたら

この香りでお母さんだと気づいてね


それから

お母さんが君だとわかる

目印をつけて戻ってくるんだよ


それから‥‥‥爪も切って

それから‥‥‥

とめどなく溢れる涙


火葬車が来るまであと30分

体を冷やしていた保冷剤をはずす


冷たかったね


愛猫を腕に抱き

各部屋をまわる

この部屋でよく隠れてたね

この窓からいつも外を眺めてたね

ここで抱っこしながら空を飛ぶ鳥をじっとみてたね


この家にいた事を忘れないでね


火葬車到着まであと5分ぐらいかな‥

仕事の合間に帰宅してくれた家族

全員揃い 

各々愛猫を抱きしめる


目を閉じて笑っているようにもみえる

最後に愛猫が1番好きな場所

そこからいつも家族の帰りを待ち 

外を眺めていた場所にそっと寝かす


みえる?


時刻は13時


イヤだ やっぱりイヤだ 愛猫を離したくない

私は愛猫を強く強く抱きしめた


ついに火葬車は到着してしまった

動物病院とは〜最終章、火葬までの葛藤

愛猫 腕の中で旅立つ〜


ほんの少し前まで息をしてたのに‥

ほんの数日前まで歩いていたのに‥


偉かったね

良く頑張ったね

痛かったよね

苦しかったよね


「ありがとう」


愛猫を看取りの家族で順番に抱きしめ 目から涙は止まらず 

だいの大人が声をあげて泣く😭😭😭


それから それから


家族がペットセレモニーへTEL


愛猫を寝かせ 腐敗を防ぐために冷やす


「冷たいね 寒くない?」

お気に入りの毛布をそっとかける


その夜 愛猫の亡骸と共に同じ部屋で過ごし



火葬 当日の朝を迎える

泣きすぎて目が半分しか開かない

このまま目覚めず愛猫の元へ行ければ‥‥



いくら亡骸と言えども目の前からその姿が居なくなるという事は辛い 辛い 辛すぎる


しかし人間も火葬の瞬間に肉体から魂が抜け病気で苦しんだ人も痛みから開放されると聞く


血栓症で痛みに絶え 心臓肥大で呼吸も苦しかっただろう


その痛みから早く開放してあげなければ

そう思ってもやはりつらい


いや、でも‥‥

葛藤の中で決めた火葬日と時間である


火葬は13時〜


別れの時は刻々と迫る